先日の学内百人一首大会での事件である。
それぞれの学年を含む15,6人程度のチームにわけ、チームの中でたカルタ取りをするというルールで、毎年行われている行事である。カルタ取りも中盤になり、中学3年と中学2年の生徒がどんどん取った札を積み重ねているが、中学1年の生徒3人は、まだ1枚もとれていない。1人が作戦を考えついたかのように言った。
そうだとやまを取ろう。
どうやら、高砂の尾の上の桜咲きにけり外山のかすみ立たずもあらなむ、の句の事らしい。これを取ると決めたらしく、2人が必死にとやまの句をさがしていた時である。もう1人の生徒が気がついて言った。その句さっきとられたよ、と中2の我が子の方に目をむけた。我が子も微笑みながら、言葉には出さなかったが、その札はもう取ったよと、うなずいて教えてあげた。
というそんな事件があった。